中華民國;臺
Chung-hua Min-kuo / Republic of China

陽明山
日本統治時代;草山温泉

大屯山温泉区: 台北市士林区陽明山

女湯

陽明山温泉の湯

陽明山温泉群の中で「前山公園」が源泉のものは、透明感がある灰色っぽい湯。よくみると、湯の中に黒っぽい“湯の花”のようなものが漂っている。湯はなめらかだが匂いはきつめ。浴槽内の温泉温度は推定42度で、2分間つかるとボォ〜っとしてきます。

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女湯外観

陽明山温泉公共浴場@女湯、入口
(1984年に建てられた)

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女湯、入浴光景

陽明山温泉公共浴場@女湯内部

「地球の歩○方」には“水着着用”と書いてありますが、老若皆“全裸”です。男女別に入る温泉は、基本的には全裸、混浴は水着でつ。

湯は、温泉管から直接浴槽に溜まるようになっている。かなり熱めの湯なので、有志のオバサン(客)は、水が張られている漕から水を汲んで、ガンガン加水して温度調節をしています。この温泉に入ると身体がポカポカ。入浴→休憩→入浴を繰り返すうち、休憩時にも汗がボタボタ出てきますのでサウナ入らず。

専用更衣室はなく、大きな浴槽の片側の壁際(写真の右側)に脱衣棚があるだけ。つまり浴場内で衣服を脱着する。トイレは玄関横にある。

ここの浴場は、シャワー等の上がり湯設備はない。そこで皆様は、浴槽に注ぐ温泉管の蛇口から、常設されている大きめのバケツに湯を汲み、その辺に放置して湯をさましてから、この湯で身体や髪を洗っています。

温泉の泉質上、石鹸類は泡立ち難いのだが、それでも頑張って洗っている。


【公共浴場、共通の attraction..... 】

入浴中のオバサマ達、思うがままに。。。。身体をバッチンバッチン叩いたり、太極拳教室が始まったり、そりゃ〜そりゃ〜賑やか。浴槽と浴槽の間の縁に“仰向け”に(大股開き)寝ている強者もいる。かと思えば、浴槽の前で、瞑想だか放心しているバアサマもいる。なかなか面白うございます。


男湯外観

前山公園にある陽明山温泉の陽明山公共浴場@男湯
女湯は別棟、池を挟んで北側(写真の手前側)にある



●場所
台北市内から北へ約16.5km、バスで1時間弱に位置する有名な温泉郷。北投温泉(新北投温泉郷)と共に台灣を代表する温泉。陽明山温泉(前山公園)は、陽明山国家公園の入口部分に湧く温泉。この温泉より山奥(金山方面)に行けば“秘湯”が点在している。

陽明山国家公園は、大屯山火山群を中心とした火山地形(火山錐、溶岩台地、火山湖、噴気孔群など)が特色。最高峰の七星山 1,191m の他、約20の山が連なっている。

この陽明山国家公園内には、泉質が異なる源泉が3カ所(大きな温泉だけでも8カ所)、主に国道2号線沿線に点在する一大温泉郷だが、新北投温泉や烏來温泉などと違い、静かで落ち着いた温泉郷。ハイキングコースも充実しており、どちらかというとアウトドア派向き。

◆営業時間、料金
5:00-19:00、無休、無料
入浴時間は変更が多い(掃除の為に、入浴を一時中断するため)。

場所・行き方

台北車站前(北口)の鄭州路バス停から、陽明山行きの《260番》に乗り約90分、終点の「陽明山公車総站」下車。バスは20分おき。容易に行ける。「前山公園」にある陽明山温泉(公共浴場)に行く場合に便利。または、台北車站至近の公園路バス停(公園路と青島西路が交差する保健大楼前)から、金山行き(皇家客運)に乗り約90分「陽明山」下車だが、こちらは本数が少ない(1時間に1〜2本あるかないか)が、陽明山温泉より奥の“秘湯”と呼ばれる温泉に行く場合に便利。

泉質など
陽明山温泉には源泉は3カ所ある。強酸性の硫黄泉だが台湾の温泉ガイドブックによれば下記のように分類されるらしい。
@硫酸塩泉(石膏泉)
@硫酸塩泉(芒硝泉)
@炭酸水素塩泉
陽明山温泉は、酸性・含硫黄ーカルシウムー硫酸塩泉、pH2〜4とのこと。源泉の温度は48〜99度。リューマチ、神経痛に効果あり。
ロケーション:★★☆
緑豊かで静か。温泉街はこじんまり。陽明路(→格致路)を下った所には大学があり、コンビニやスターバックスもある。バス便多い。
お湯のかんじ:★★★
お湯はきつめながら、温泉に入ったぞぉ〜っという満足感が味わえる。かなり長い時間、身体から硫黄臭さが抜けなかった。
全体のかんじ:★★☆
施設はそこそこ充実。公共浴場の建物はそっけないが、浴槽はなかなか。台灣における国民党政権時代初期の建物「国際大飯店」では、立ち寄り湯が可能。


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2002年4月末@入浴
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2002年4月のレート:1 TWD(Taiwan Dollar)= 3.79 JPY


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