《People's Republic of China》

州人(ジャンジュウ人)土楼のトイレ

福建省西側海岸部の浦県あたりには、州人が築いた要塞のような土楼がある。ここらは巨岩がゴロゴロしている風変わりな地域。土楼も石を多用している。便所も石を組んでつくっている。

撮影場所:福建省浦県示埔村の廃墟「瑞安楼」の敷地内、公共厠所
便器の形状:しゃがみ式
素材:
構え方:
便器の穴の真上→尻が直結するようウンコ座り《扉に向いてしゃがむ》
尻の洗浄:
紙拭き式。紙なし、紙屑入れあり
排泄物の処理:
放置(ぽっとん式)。汚物漕→そのまま土糞漕に
隠蔽度:
個室。《囲い壁》高さ約60cm /《扉》なし
男女の区別:
男女共用
料金:
無料

石組みで出来た便所。至近距離に推定20カ所はあり。
ここは、石がゴロゴロしている地帯。石はただ重ね乗せただけなので、触れると崩れる。

「土糞」:糞を腐熟(発酵)させないで作る肥料。
液体は地面に吸収させ、固体のみを肥料の原料として使う。糞便タンクが満杯になると、新たに厠を製作する(掘る)。

◆「瑞安楼」は、毛沢東時代の文化大革命期(1966−77年)に放棄。
かつての住民は瑞安楼のすぐ横に1階または2階建ての家を建てて住んでいる。上記の穴トイレは、その彼らが日常使用しているもの。

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トイレ外観

手前の穴が汚物槽、奥の石積みが個室






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