《People's Republic of China》

撮影場所:遼寧省瀋陽市、張作霖・張学良宅“張氏師府”の「大青楼」
便器の形状:しゃがみ式「中国型便器」
素材:
陶器製
構え方:
便器の穴の真上→尻が穴に直結するようウンコ座り
《扉に向いてしゃがむ》
尻の洗浄:
紙拭き式。紙なし、紙屑入れあり
排泄物の処理:
水洗式。洗浄漕の洗浄バーを捻る
隠蔽度:
個室。《扉》あり
男女の区別:
男女別
料金:
無料

◆張作霖とその長子である張学良の旧私邸&旧官邸。写真は、敷地内にある複数の屋敷の内、ローマ様式の3階立て耐火煉瓦製の大青楼(1918-22年製)の2階のトイレ。

◆トイレの外観は当時のまま(らしい)だが、便器などの設備は近年一新した。トイレ内には小さなシャンデリアが付いている。窓が大きく明るいトイレ。

■張作霖 Zhang Zuolin(1875-1928)

清朝末期〜中華民国時代の軍人・政治家。もともとは馬賊だった。奉天派軍閥の統帥。

中華民国時代、北洋財閥統帥で“中華民国北京政府”として独裁政治を敷いていた袁世凱(1859-1916)の死後、北洋財閥は分裂(安微派・直隷派・奉天派など)し、各々が列強諸国と結びついた代理戦争たる軍閥戦争が始まった。

蒋介石(1887-1975)を中心とする“中華民国国民(党)政府”は、“帝国主義・売国奴たる軍閥の討伐のため”に、“中国共産党(1921年7月結成)”の軍と「第一次国共」を結び、北京政府に対抗して「国共北伐軍」を結成(1927年7月まで)。1926年7月より北伐戦争が始まる。

日本は、北京政府が国民政府に握られることを恐れて、奉天派総統の張作霖を支援し、積極的に干渉した。日本と結びついた張作霖は、最終的に軍閥戦争にも勝利し、東三省(満州)を支配下に収めた後、1927年、日本の支援のもとで、中華民国(北京政府)の大元帥になる。

同年、中華民国(国民政府)の北伐軍に敗れる。

中国共産党と訣別した「蒋介石率いる北伐軍」は北京市にまで迫るが、日本軍との全面戦争を避けるため北京を回避。だが張作霖は北京退出を宣言し、東三省への撤退を決めた。

日本の関東軍は、南満州鉄道(満鉄)増設などにより「中国東三省(満州)における勢力拡大」を目指した。だが張作霖は危機感を抱き、次第に日本の意向に従わなくなった。

1928年6月、日本の関東軍高級参謀河本大作らの謀略によって、張作霖は、地元の奉天駅(現在の瀋陽駅)到着直前に爆殺した。

■張学良 Zhang Xuekiang(1901-2001)

中華民国時代の軍人・政治家。張作霖の長子。“中国近代史の転換期となった西安事件の主役のひとり”、“抗日不抵抗将軍→中国共産党最大の恩人・抗日救国の英雄”と持ち上げられている。

1928年6月、張作霖が爆殺された後、奉天軍閥の統帥になり、東三省を掌握。日本の関東軍は、東三省(満州)を関東軍のコントロール下に置こうと、張学良に対して露骨に脅迫を続ける。

1928年12月、張学良は、日本の関東軍に反旗を翻す。張学良は、中国の国家統一と日本軍の駆逐を急務として捕らえていたため、張学良が握っていた中華民国(北京政府)は、蒋介石率いる中華民国(国民政府)と合体させて、張学良自身は、蒋介石の支配下に入った。

張学良は、日本の満鉄に対抗すべく、新規の幹線鉄道建設を計画(平行鉄道)。中華民国国民政府は、自国に有利な鉱業法を発布して支援した。

1931年9月、日本の関東軍は軍事行動を開始、満州事変(9.18事変)を起こす。この満州事変で張学良は東三省を追われ、日本の関東軍は5ヶ月間で満州全域を軍事占領下においた。

張学良は蒋介石の命令によって、西北剿匪副司令となるが、その任務は主に中国共産党紅軍の掃討だった。満州事変以後も蒋介石の政策は一貫しており、対立する中国共産党軍の掃討を第一に、日本軍との全面対決は二の次だった。

1932年3月、事実上、日本の関東軍が作った傀儡国家「満州国」が建国される。張学良は「抗日」の為、水面下で、他の軍閥や中国共産党と画策。

1936年12月、“抗日救国・一致抗日”を実現させるため、西安を訪れた蒋介石を軟禁、抗日の為に、中国共産党軍との団結を迫った(西安事件)。1937年、中華民国軍と中国共産党紅軍は、抗日を目的とする「第二次国共合作」が実現し、日本軍に対抗できうる態勢が整うことが出来た。

西安事件のあと張学良は、自身の身柄を蒋介石に身柄を委ね、懲役10年の刑を科すも特赦。その後、中華民国国民党政府によって事実上軟禁され、この軟禁は、国民党が台湾に逃れたあとも続く。

1990年、張学良は“名誉回復”。
1991年、中華民国(台湾)国民党の李登輝政権下で、軟禁解除。
1994年からハワイに移住した。
2001年、何も語らず、死去。






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