《 Republic of Guatemala / Repúlica de Guatemala 》

チキンバス
撮影場所:グアテマラシティー/アンティグア

(2000年3月)

グアテマラでは一般的なバスのことを、スペインでのスペイン語でトラックを意味する camion にネーターを付けた「カミオネーター」、Autobusと呼ぶ。なお中米で使われるスペイン語では camion はバスを表す。

グアテマラの庶民の足は、ボンネット・バス。通称「チキンバス」、現地ではカミオネーターと呼ばれ、グアテマラ全土で見られる(広域では中米全域)。チキンバスのベースは、アメリカ等から持ち込まれたスクールバス。

座席はベンチ型。直角の1つのベンチに3人座る。このベンチが通路を挟んで2つある(1列は計6人分の座席がある)。3人座れると言っても、あくまでもスクールバスのベース、つまり子供用なので大人にはサイズが合わず、まことに狭い。しかも主要路線はいつも満員状態である。時刻表がないのでいつ来るかわからない…。

バスの最後部は観音開きの扉で、荷物の出し入れや(混雑時に)乗客の乗り降りにも使われる。大きな荷物は屋根に乗せる。

グアテマラのバス会社は私営で、会社の数は非常に多い。それぞれの会社が各々のセンスで、芸術度高い色彩でペインティングしている。あくまでも色彩で勝負するので、パキスタンの派手バスみたいに余分な装飾はほとんど付けない。メキシコやベリーズのように、輸入されたまま何の装飾もせず側面に書かれている“SCHOOL BUS”の文字も消さずに使われているものは、ほぼない。ただし車内は汚い。

しかもエンジンをパワーアップさせているのか、見かけによらず速い!....というか暴走する。入口のドアは開きっぱなしのことが多いのでビビる。

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(2000年3月)


バスの乗務員は、運転手と助手の2人組。助手は、行き先を連呼して呼び込み、大きな荷物を屋根に乗せたりする。乗車中は、大混雑の中での集金、路線の割り込みでの補助、乗客の乗降の補助など、なかなか忙しい。

グアテマラには列車・地下鉄類がないため、バス網が発達している。バスを乗り継げばかなりの田舎でも容易に行ける。

●長距離デラックス・バス“ルホ Lujo”
ボンネットがないごく一般的な形のバス。ゆったり座れ、シートも150度くらいまで倒せる。冷暖房完備、トイレやビデオは勿論、毛布や枕も完備。軽食や珈琲も配布される。値段は2等バスの倍以上。

●長距離1等バス“Primera”
ボンネットがないごく一般的な形のバス。少々乱暴に言えば先進国で見られる観光バスを使った特急バス。冷暖房完備、トイレ付き。水や軽食が出されることもあり。乗り心地はなかなか快適だが、チキン・バス(ボンネット・バス)に抜かれることも多い。値段は2等バスの1.5倍前後。

●長距離2等バス“Segunda”
ボンネットがないごく一般的な形のバス。1等バスの払い下げといった感じで椅子のスプリングは悪い。トイレや冷房はある場合とない場合がある。各駅停車ではないが、よく停まる。快速バス。

他、外国人観光客の乗車を目的としたツーリストバス「シャトルバス」もある。

グアテマラシティーでは、ボンネットがない連結型バスが、私営の公共バスとして走っている。2台のバスがつながっている姿が「いも虫」に見えることから、通称「グサーノ」と呼ばれている。

主要バスターミナル(テルミナル)で待つ、sチキンバスや長距離2等バスには、様々な商売の売り子が乗り込んで、物売りを始める。見ていて楽しい。









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