《Kingdom of Thailand》
1986年頃撮影 opium 吸引しているのは少数民族の「ワ族」 東南アジアでは opium はパイプを使い吸引する。一方、世界的な生産地であるアフガニスタンを含む中央アジアでは、opium をそのまま口に含み噛んでいく。 opium は神経系に作用する。服用すると精神が安定し、落ち着き、くつろいだ気持ちになる(…らしい)。だが依存性が強く激しい禁断症状が出る。多量に服用すると、呼吸抑制を起こして死に至る。
アヘン(阿片)はケシ Papaver somniferum/アツミゲシP. setigerum/P. albaおよび他種との交配種を使う。ケシの花が開花したあと、ケシ坊主(未熟果実)にナイフで傷をつけて、傷口から滲出した「乳液」をヘラでかきとり乾燥させて乾固したもの(opium)。ゴムっぽい。製造までかなり手間がかかる。 これを精製処理したのがモルヒネ。モルヒネをメチル合成させたものがコデインであり、塩酸モルヒネを無水塩酸で処理したものがヘロイン(ジアセチルモルヒネ)である。 アヘン成分の中で「モルヒネ」が鎮痛薬(医薬品)として重要な存在にもなっている。欧米では一般的に、癌の除痛のためにモルヒネを用いる。ヘロインはモルヒネの6〜10倍の鎮痛効果と即効性を持つが、副作用が非常に大きいこともあり、医療用には使われない。
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