《United States of America》

タイトル:ハロウィーンの飾り物
撮影場所:ニューヨーク

Welcome Trick-or-treaters !

ハロウィーン Halloween の起源は様々あるが、2000年以上前の古代ケルト人の時代の慣習、というのが一般的であるようだ。当時、スコットランド&アイルランドでは、10月31日は死者が蘇る日「ソーウィン」であった。

アイルランドにジャックという大酒のみでケチな悪人がいて死んだが、生前の行いゆえ天国に行けず、地獄の悪魔にも拒否されたため、蕪のランプを持って彷徨い続けた。住民は、秋の収穫を祝いながら、悪魔払いのために仮装して夜通し行う祭りを行った。

このアイルランド民謡がアメリカに伝わった。

かつてハロウィーンの祭りでは、ジャックが持っていたという「蕪の灯籠」を使っていた。だがアメリカでは蕪の収穫高が少なく、加工しにくく、変形しやすく、腐植しやすかった。加工しやすくそれなりの保存に耐えられ、収穫を象徴する鮮やかなオレンジ色のカボチャに代わった。

ハロウィーンが近づくと、大人も子供もグロテスクな仮装や奇抜な格好(魔女、ミイラ、蜘蛛男など)をしてパーティーを行ったり、町を練り歩いたりして、深夜まで楽しむ。

10月31日の夜、カボチャの灯籠の中に立ててあるロウソクを点火する。仮装した子供たちは、カボチャの灯籠が飾ってある近所の家々を回って、お菓子をもらい歩く。子供達は "Trick or Treat" と言いながら近所の家の玄関を叩く。訪ねられた家の家人は "Happy Halloween"と応えてお菓子を渡す。家人は小分けにした菓子袋を何十個も用意する。

※私は「ハロウィーン」といえば、日本人留学生射殺事件を思い出してしまいます。1992年10月17日、ルイジアナ州バトンルージュ市の某所で行われたハロウィーン・パーティーの会場に、日本人留学生(服部剛丈君、16歳)とホストブラザーの2人は、メイクは施していないものの仮装姿で訪れた。だが訪れたのは番地が似た別の家だった。玄関のドアベルを鳴らしたが応答がなかった。

家主のピアーズ(30)は2人を強盗と思い、自宅横にあるカーポートからマグナム44口径を手にしながら、"Freeze"と威嚇する。悲しいことに日本人留学生は"Freeze"という英語が通じなかった。ホストブラザーの「戻ってこい」の制止を無視して「パーティーに来たんだ」と言いながら家に入ろうとしたため、彼は胸を撃たれ、出血多量で死亡した。"Freeze"と"Please"を聞き間違えたと言われる。

刑事裁判では無罪となったが、民事裁判では65万3000ドルの支払い命令が確定した。この惨劇をきっかけに、当時のクリントン政権下(民主党)では銃規制運動が盛り上がった。だがブッシュ政権(共和党)になると、断ち切れた。

YOSHIの会:http://www11.plala.or.jp/yoshic/

パンプキンパッチと呼ばれるカボチャ屋

カボチャの中身は意外と水っぽい

アメリカのカボチャにはオレンジ色のものがあり、直径1メートルにも成長する。出荷する時の主流は直径50cm程度のもの。カボチャは「カボチャのお化け」=ジャック・オ・ランラン Jack-o'-Lanternとして、毎年10月31日に行われる「ハロウィーン」のための飾り付けで使われる。

カボチャは9月末から売られ始める。でかいので5ドル前後。形の良いカボチャは早々に売れてしまう。カボチャは刳り抜いたりすると3〜7日間ほどでカビがはえて腐ってしまうので、気候や天気をみながら加工する。

スーパーなどで、カボチャの加工セット(顔の型紙、ナイフ、ロウソクなど)が売られている。加工に要する時間はおよそ30分間とか。

カボチャは加工して「カボチャの灯籠」を作る。カボチャの頭頂部を円形に切り抜いてから中身をくり抜いて空っぽにする。残った皮顔の下書きを書き、目、口、鼻を切り取って顔を作る。刳り抜いたカボチャ中にローソクを立てる。加工しにくい小さいカボチャは、カボチャに絵の具で顔を描いて飾る。

なお日本で生産されるカボチャは、加工には向かないそーだ。堅いもんねー。








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