《Republic of Yemen / al-Jumhuriya al-Yamaniya》

ジャンビーア《トゥーザ》
撮影場所:サナア旧市街

これは「トゥーザ」
イスラーム法学者や預言者ムハマンドの子孫が差す

ジャンビーアの精密な銀細工は、イエメン系ユダヤ人の職工が担当したため、イエメンのジャンビーアは、他のアラブ諸国に比べて芸術的なものが少なくない。ジャンビーアは大まかに分けて2種類ある。

北イエメンの部族民(カビーリー)は、腰にクルアーンの文句が刺繍された幅広のベルトを巻き、臍のあたりに先端が角度100度ほどに跳ね上がった「アシーブ」と呼ばれるジャンビーアを差す。

イスラーム法学者(カーディー)や預言者ムハマンドの子孫(サィイド)は、腰にクルアーンの文句が刺繍された幅広のベルトを巻き、臍のやや脇に先端のカーブが緩い「トゥーザ」と呼ばれるジャンビーアを差す。

ジャンビーアの鞘や刀の柄で家柄や富裕度が判るが、近年、強盗絡みの盗難も少なくない。高貴な家柄の出身者らは防犯のために、模造品やランク下のジャンビーアを差す、そうだ。


右のオッサンがえらいヒト

臍のやや脇に「トゥーザ」を差している







Watching



Home


参考資料


inserted by FC2 system