《People's Republic of China》

タイトル:黄砂よけのネット
撮影場所:吉林省、長春

「黄砂」よけネット

乳児も老婆も愛用するネット。白色や赤色もある。黄砂を完全に防ぐことは出来ないが、それなりには効果がある

黄砂:毎年3月〜5月にかけて、乾燥時期にあたる黄河流域のゴビ砂漠や黄土高原、タクラマカン砂漠(多くが西北地区、内蒙古中東部・東北部に集中している)から「黄砂」が飛んでくる。黄砂は、直径5〜50ミクロン(1ミクロン=1mmの1/1000)と、「塵」のような砂である。

中国北西部で発生する低気圧の上昇気流によって、黄砂が空高く(5000m〜1万m!)巻き上げられ、西から東に吹く、春特有の強い「偏西風」に乗って飛んでくる仕組み。日本へは東シナ海を超えて、2〜3日後に到達する(飛行距離は推定4000km)。

中国では、黄砂が飛ぶの範囲は、西北、華北、東北及び南方の漢水(長江の支流のひとつ)流域、四川省、湖南省などに広がっている。中国経済の急速な発展に伴い、生態環境の破壊が深刻化。まるで砂嵐のようになる「黄砂の暴風」も年々回数が増えている。こうなると日照時間も激減し、気温も低下。農作物にも多大な影響を与える。飛行機も欠航が相次ぐ。

3月〜5月のこの地域は、黄砂が大気中を漂い、町は黄色く霞む。







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