《 中華人民共和国 》 ▼行き方 「高頭郷」ガオトウ から徒歩圏内。 入場料「永定高北土楼群」30元!(2004年1月)
(これは2001年3月撮影) ※2004年1月再訪したときは、承トイレは少し離れたところに新築され、啓楼の前は整備され芝生を植えられていた。過剰整備の感は否めない。 承啓楼:中国でも日本でも一番有名かもしれない円楼。別名《圓楼之王》。1986年発行の、中国1元切手の図柄にもなっている。この承啓楼の切手が最も人気があったという。 ※因みに“土楼王”と呼ばれるのは、福建省華安県仙都鎮大地村にある、福建人(非客家人)がつくった単元式の「二宜楼」。こちらの土楼は“全国重点文物保護単位”に認定されている。 承啓楼(円楼)のすぐ隣には、世澤楼(方楼)、五雲楼(方楼)と、3軒並んで建っている。いづれも、江さん一族の楼。 承啓楼は、1709年から約3年の時間を費やして完成した。4階建て、4重円の《内通廊式円楼》で400間ある。専有面積は、5,376平方メートル。外円楼は、直径61m(73m説もある)、外周229m、高さ12mという規模で、永定県では最大級の円楼の一つ。 総部屋数は412間。4階建ての外円部(各階72間×4階=288間)と、第二周目の内円部に44間、第三周目の内円部には36間、中心分は「祖堂」という《4重円の円楼》から成っている。「祖堂」は1754年に作られた(約15平方メートル)。井戸は3カ所ある。 最盛期は、江さん一族80戸約600名、現在でも、江さん一族60家族300名弱が住んでいる。 (2001年3月撮影) 2004年1月に再訪したときは、同心円が完全に修復されていた ●祖堂 入口は《大門》タアメンといわれ、この大門をくぐると門庁 マンティンがあり、祖同(祖堂)ツウタン へと直線の通路で通じている。承啓楼はこの他、2カ所の小さい門があるだけ。 承啓楼は、同心円の4重円構造になっている。 内円部の《環状の建物》は平屋。 なんとも生活感がある円楼で、一日中ざわめいている。家畜類は、鴨、うさぎ、鶏、豚、と小動物園風。中庭に円を描いて流れる下水では、皿や鍋の洗い物、衣服の洗濯をしている。その横で歯を磨くオヤジ。家畜類が、ブービー、ガーガーとうるさい。この楼は、人や動物の活気が凄い。朝は、家畜をサバく音(断絶声ね)付き。しかし2004年1月に再訪したときは、静かなものだった。 写真は、3階から中庭をみたところ。 (2001年3月撮影) ●外円部 どこの土楼も、1階には台所と食堂、2階には糧蔵、3〜4階には寝室、があるが、ここも同じ様式になっている。
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