香港特別行政区
龍躍頭の「五圍」の中で、もっとも早くつくられた圍屋。小高い丘を利用した老圍の圍屋は、優れた防衛機能を持つ。門は1つのみ。北側には見張り台がある。当初、北側に大門をつくったが、風水の関係で「北」につくり直した。井戸は1つあるのみ。圍内の民居は整然と立ち並ぶ。圍(外壁)を利用した房(部屋)はない。 * 北側の圍 目立たないが、小さく細長い銃眼が開いている * 南側の圍 * 民居群 * 大門の裏側付近 井戸と銃眼 龍躍頭:香港の古物古蹟辨事處発行の「龍躍頭物徑」によれば、香港の新界にある客家の圍屋の「錦田」の一族の長男と、南宋(1127〜1279年)時代、北方騎馬民族の南下から、広東省に逃げてきた“王女”が結婚。この夫婦は“龍躍頭”に新居を構えた。 夫婦は“龍躍頭”に、「五圍六村」を築く。 「五圍」とは、老圍(最も古い)、麻笏圍(新築の家が多い)、永寧圍(圍はなく新築の家多い)、東閣圍(荒れ果てているが面影あり)、新圍(立派かつ保存状態良好)。 ▼行き方
2004年1月撮影
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