《 中華人民共和国 》
程陽風雨橋(永済橋) 中央は六角形、その両脇の2楼は方形 《程陽風雨橋》は、トン族の傑作品のひとつ。陳棟梁の作品とされる。1912年〜1924年の作品だが、1983年の大洪水で破壊され修理された。トン族が建築した橋の中で、もっとも精巧で緻密な、楼閣&屋根付きの橋。全長77.76m。幅3.75m。最大高20m。橋脚は石積み。橋には腰掛けと呼ばれる休息所があり、橋の欄干にも長いベンチがあり、住民の憩いの場になっている。 橋脚部分は井桁状に組まれ“板バネ”のようになっているゆえ、上の重たい楼を支えている。井桁は重量を吸収するバネの役目を果たしている。釘は1本も使われていない貫構造でつくられている。 ◇ 一般的な橋 これも屋根付きの橋 屋根の下から、張り出した丸太部分があり、「せがい」がある。橋桁の上には、井桁状に組まれた丸太がせり出している。これはどの橋にも共通。大規模な橋では、井桁部分に、山から切り出した丸太を貯蔵する。トン族の住む平岩村は、とにかく川(小川)が多く、橋が多い。
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