《Republic of Yemen / al-Jumhuriya al-Yamaniya》

モスクと墓
撮影場所:東部(ハドラマウト地方)、サユーン

(2004年)

旧市街にあるモスク

イエメンで最も美しいモスクのひとつ、といわれる(他は?と突っ込んでみたくなるけど)。

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(2004年)

古い墓場の一画

ドーム型:聖者廟(ターリカ)

サユーンは10世紀前半、第3代イマーム・フサイン(預言者ムハマンドの従兄弟で妻はムハマンドの娘。長兄はハサンで第2代イマーム)の子孫アフマドが、ハドラマウト地方に移住。孫のアラウィーの子孫が現在まで続いている。聖者崇拝やタリーカと密接に結び付いている。

墓は荒れているがゴミはない


サユーンの町は小さく、極端に言えばモスクと墓のまわりに家がちょこっとある程度。町を百万本といわれる椰子が囲んでいる。椰子の木の下には、畑が点在しており、ここで畑作業に従事する女性は、お決まりの黒衣装に、メキシコのソンブレロ sombrero を彷彿させるような「とんがり帽子」を被る。素材はナツメヤシの葉。

サユーンは、アラビア半島最大のワディである、ワディ・ハドラマウトにある最大都市(人口約3万人)。3世紀頃からハドラマウト王国(首都シバーム)があり、乳香(最高級の香料/宗教儀式等にも使う)などで16世紀まで繁栄し続いた。

東へ35kmほど行ったタリムという町は、17世紀から19世紀にかけて、南イエメン(旧イエメン民主主義人民共和国)においてのスンナ派イスラームの最大中心地だった。








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