《Republic of Yemen / al-Jumhuriya al-Yamaniya》

カート
撮影場所:サナア旧市街

カート

カートはアカネ科の植物でカフェインを含有する。カートの若い葉の樹液には「軽い覚醒作用」を引き起こすものが含まれている。カートの副作用は、睡眠障害、便秘、胃炎、血行障害など。食欲の減退も著しい。

イエメンをはじめ、アフリカの東部やエチオピア、ソマリア、ジブチなどのイスラム教圏で主に栽培されているが、カートを噛む習慣を日常的に行っているのはイエメンだけである。イエメンではカートは合法である。

イエメンでは全労働人口の50%以上が農業に従事している。カートは痩せた土地でも栽培でき、労働力不足でも育つ。イエメン政府統計(1997年)によると、全耕作地のうち、カート畑が占める割合は約8.5%。カート生産高は年間48,197百万リアル(約40億円)。これは全農業生産高の約41.4%を占める。

カートは他の農作物に比べより多くの水を消費するため、貴重な水源を脅かし始めている。近年、農薬を使い始めているため、残留農薬問題も引き起こしている。

カート畑

山岳地帯のカート畑

カートもコーヒーも高地(1800m〜2700m)にある。コーヒーの栽培適地とカートの栽培適地が重なる。カート市場の拡大により、コーヒー畑をカート畑に転作することがあっても、カート畑をコーヒー畑に転作するようなことはほとんどない。







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