ピエール・ル・グラン源泉の室内 Spa の由来:ラテン語のスパゲェレ(潤す)、この地域で使われるワロン語のエスパ(泉)。Spa は、山奥の長閑なクソ田舎にあるが、温泉は、神聖ローマ帝国時代の1326年に開発されている。 19世紀半ば、ドイツの Baden-Baden、チェコのKarlovy Vary と同様、Spaにはピョートル大帝(ロシア)、ビクトル・ユゴー(フランスの作家)もこの地に滞在したらしい。一時は上流階級御用達の高級社交場となったのだが、Spaを管理する実力者に「商才」がなかったのか、町は大発展にはいたらず、今はひなびた温泉街になっている。 * ピエール・ル・グラン源泉の外観 ピエール・ル・グラン源泉の建物の入口を入ると、左側に飲泉所、右側に受付がある。建物の奥にはスパの歴史他を紹介する写真パネルもある。受付で「温泉飲みたい」と言うと、コップを渡される。1コップ/7ベルギーフランだが、何杯でも飲める。魚が逆さまになった形をした蛇口から温泉が流れている。この温泉をコップで受けて飲む。飲料治療はとてもポピュラー。 湧出する水はミネラル分を多く含む。飲泉効果も絶大とのことで、多くの人々が飲んでいる。 ここのスパから出る温泉を普通の感覚で飲める程度に加水したものを、ミネラルウォーター「SPA」として、世界的に販売している。アジアでは、タイ(バンコク)の伊勢丹で売っているのを見た。 スパの温泉は、ドイツやハンガリーなどと異なり、《普通の公衆浴場》なるもの(含むプール)はナイが、最近、Thermes de Spa は大改装して、大浴場、ジャグジー、サウナの施設を併設したらしい。ここの温泉は、あくまでも温泉療法が目的らしく、華やいだ雰囲気は皆無だった。 * * * * * * * * * * * * * * Thermes de Spa 入浴客=患者は湯治医の指示に従って、10日間以上宿泊しながら《朝から数種類の温泉療法》をしなければならない。湯治となると値段は仰け反りるほどに高額なため、この町で見かける客は、金持ちそうなジジぃ・ババぁがほとんど。 Thermes de Spa は唯一?の「立ち寄り湯」だが、(湯がキツイため)たった15分間しか入浴出来ない。※Thermes de Spa は大改装して、大浴場、ジャグジー、サウナの施設を併設したらしい。 Thermes de Spa は、19世紀に建てられたの荘厳な建築物で、温泉療養(鉱泉療法)施設。 炭酸泉や泥炭を使った本格的な療法を行うが、 旅行者用の一日美容コースもある。Thermes de Spa には大浴場はない。全て完全予約制の個室の浴場になっている。立ち寄り湯客は、「カルボカズー」と呼ばれるコースを申し込む。 銅製の浴槽やで オバハンは、浴槽に湯を溜めながらタオル等用意する。湯の用意が出来ると「15分後に合図するから速やかに浴室から出てってね♪」といい、退出してながら外から鍵をかけやがる。げっ。 15分間の入浴(カルボガズー)=650ベルギーフラン! ※最近、Thermes de Spa は大改装。大浴場、ジャグジー、サウナの施設を併設したらしい。 * 温泉宿街 華やかさはありません。病院街みたい。
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1998年7月のレート:1 BEF(Belgian Franc)= 3.76 JPY
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